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10-11-14 万両

赤い実、白い実
万両、千両
晩秋の彩りです。



家具や服飾品などで、「一生もの」と薦められることがあります。
今は亡き父親は、この言葉にとても弱かったのです。
「一生もの」として、紫檀の大きな座卓と洋服ダンスを買い込んできました。

無垢の紫檀なので、とても重たい座卓で、男でも一人でそれを持ち上げて移動することは難しいほど重厚なシロモノ。
おかげで、その座卓を移動する必要があるときには、母親と二人がかり。

洋服ダンスもやっぱり「一生もの」と言われるだけに、無垢の紫檀材です。
色艶といい、手触りといい、素晴らしいものなんですが、なにしろ重たい。
サイズはちょっと大きめの普通の洋服ダンス、大の男3人がかりで、ようやく持ち上がるという重機がいりそうな重厚さ。

我が家の改築は、半分しかやっていないので、残り半分は明治時代のまんまです。
そこに父親が、重厚な紫檀な洋服ダンスを置いたのですが、しばらくするとだんだんと床が……。
そして、見事に床が抜けましたw
修繕していただくのには、その紫檀の洋服ダンスを運びださないといけません。
四苦八苦したという、苦い思い出があります。

それほどの「一生もの」ですが、亡くなった父親には申し訳ないのですが、実のところ持て余し気味なんです……。
紫檀という色もあり、常にお手入れが必要で、ちょっとでも触ると、指紋がすぐに判るという、DVDの記録面並な注意が必要。
簡単に移動できない不便さも、まだ客間の座卓だからマシかもしれません。
これで日常使いなものだったら、青筋な怒りマークが浮かびそうですw

洋服ダンスのほうは、一度据えてしまった場所から二度と動かせないので、これも日常的に使える状態ではなく、もう諦めて喪服やらの特別な洋服の保管庫になっています。

達人さんのブログでもよく拝見するのですが、婚礼タンスを処分される方が多いようです。
その時には一生もののつもりでも、10年、20年とたつと、それがあることで身動きがとれないということもあります。
母親の嫁入りタンスは、原木渡しでの一点ものの注文品です。
栗の巨木から切り出して、家具職人に作ってもらったタンスと鏡台のセット。
とても大切にしています。

大切なタンスなのですが、年を取るとタンスの引き出しが重たくて、普段使いができなくなってきました。
タンスの引き出しにぎっしりと入れられた洋服や着物。
毎日着る日常着は、タンスの引き出しの前に積み上げていました。
嫁入りタンスも、一生持っていることはできますが、一生使えるかというと疑問です。

洋服でもそうです。
若い頃に、ハイブランドのスーツとか、「一生ものよね♪」と憧れて、無理して手に入れたこともありました。
スーツは一生持っていられますが、一生現役で着るには、さまざまな条件をクリアしないといけません。
まずは、中身の体型維持(これは厳しすぎてクリア不可能でしたw)
いかにハイブランドのものでも、布製品は正しく適切なメンテナンスがないとだめです。(このへんはギリギリ、かろうじてなんとか……orz)
そして、田舎に引っ込んでからは、そのハイブランドのスーツを着ていくシチュエーションが全滅してしまいましたw
それやこれやで、昨年、親戚の若いお嬢さんたちに打診してみたのですが、いかにハイブランドでも20年前のスーツは、誰も引き受け手がなく、スーツはあえなくゴミ袋行きとなったのです。

一生ものとして、一生持っていることは可能でも、それを一生着ることは無理だなあと思いました。
洋服はどんなに立派であっても、程度の差はあっても、消耗品なんだと身に染みた体験でした。
流行はもって5年、流行に関係ないベーシックなデザインだからといっても、やっぱり5年も着たらヨレてきます。

下着やインナーウェアは、1年が限度だと思います。
耐久的には、2年くらいはいけますが、実体験から1年と思っています。
父親が心臓発作で倒れて、心肺停止状態で病院の救急治療室に担ぎ込まれた時に、ちょうど私しかいなくて付き添っていたのですが、問答無用でハサミで着衣を切り裂いて、素っ裸にされて心臓マッサージと電気ショックによる蘇生処置です。
緊急時には、こんなふうに剥かれてしまうのです。
下着やインナーだけは、できるだけ恥ずかしくないものにしておきたいと、心底思い知りました。

モッタイナイ
まだ着られる

ではなくて、これを着ているところを見られても平気? というのを判断基準にすると1年が限度かなと思います。

こんなふうに考えると、洋服は、はっきりと「消耗品」というカテゴリーになります。
良い物は良いし、好きなものは好き。
そういうものを持ち、身につける幸福感も大事。

でも、高価だったから、もう着られなくても、使わなくても捨てられないという気持ちになりがち。

「一生もの」に縛られているよりも、「ほどほど」で身軽い方がいいやと思えるようになってきた今日この頃w





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