17-0622 タイサンボクの花

泰山木の花
とても良い香りがします。

「丁寧な暮らし」というフレーズを目にするようになって久しいのですが、ネットやいろいろな意識高い雑誌などを読んでみても、具体的に何がどうなら「丁寧な暮らし」なのか、さっぱり具体的なものがわからずに、ただ、ただ言葉のイメージだけがぼんやりとフワフワとしている感じでした。

その微妙なモニョモニョするような収まりの悪さがずーーっと引っかかっていました。

Twitterで見た深谷かほるさんの「夜廻り猫」の43話を見て、ふっとなんとなく解答が分かったような気がしました。

Twitterより 夜廻り猫 43

「丁寧な暮らし」への疑問とは少し離れますが、昔、TVでシングルマザーのご家庭の大変さみたいなドキュメンタリー風なものを見たときに感じていたものの解答も、この漫画でもらったような気がします。
中学生くらいの女の子がいる母子家庭で、母親が仕事から帰ってくるのが夜の8時前、帰宅してからベランダの洗濯物を取り込んで、食事の支度をして~~という忙しい母親の傍らで、中学生の娘さんは何もせずに漫画を読んでいるという状態に、「なんで中学生にもなって何にも手伝わないのだろう」「洗濯物くらい取り込んだらええのに」と不思議に思っていました。
ちょっと駄目な娘さんじゃないの?
お母さん、ちゃんとやらせないと
とか思ったモノです。

夜廻り猫の43話で、仕事から帰って30分で食事を作って食べて夜の仕事に出るというお父さん。
様子を見にきていたおばあさんが、息子くんにゲームばかりしていないで手伝いなさいと叱ると、お父さんが息子は邪魔にならないようにゲームをしているんだ、自分が教える時間がないのが悪いのだと。

これを読んで、はっとなりました。
昔、見たあのTVの母子家庭の娘さんも、お母さんが忙しくて教える時間の余裕がなかったのかもしれないなあ……と。
そう気づいたときに、ふと、なにが「丁寧な暮らし」なのか分かったような気がしました。

ネットでも雑誌でも「丁寧な暮らし」というと、お菓子の手作りやパンを自分で焼いたり、市販品じゃない時間と手間のかかる料理を作ったり、身につけるものを手作りしたりとか、そういうやり方ばかりが紹介されています。
じゃあ、お米や野菜から育てて食べている農家が一番「丁寧な暮らし」をしているのかしらw
違うんじゃないかなあといつも思っていたのです。

「丁寧な暮らし」というのは、そういうことが出来るような余裕のある暮らしという意味なんじゃないかなあと思うのです。
なにかを手作りしたりしないと「丁寧な暮らし」というわけじゃなくて、なにか少し手間をかけてもいいなと思える気持ちと時間に余裕のある暮らしというのが正解なんじゃないかと思います。
「丁寧な暮らし」という表現じゃなくて、「ゆとりのある暮らし」なのかなと思います。

個人的には生活に「丁寧な暮らし」とか「雑な暮らし」とか無いと思います。
別に手作りしようがしまいがどうでもいいことだし、好きなものを生活スペースに置いて、好きなことを楽しむゆとりがあれば良いのです。

忙しく時間に追われている人の憧れる「丁寧な暮らし」というのは、実のところ「時間にゆとりのある暮らし」なのではないでしょうか。

なんとなく、グタグタとめんどくさい事を書いてしまいましたが、小さなことでも楽しいと思える暮らしにしたいですね。



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