最近の母上、通販カタログでタオルを品定めするのに余念がない。
ことの始まりは、ちょっと前のBSプレミアムの「イッピン」という番組でやっていた「今治タオル」を見たことからだった。

そりゃあもう、ああいうレベルになると、30年も40年も昔のタオルとは全然違うものに思える。

我が家には、いわゆる「いただきもの」のタオルというのも、ちゃんとしたギフトの化粧箱に入っていたものから、商店や取引先などがお得意さんに季節毎に配る、屋号や店名入り、イベント名入りなものまで、みかん箱にして20箱近くあった。

そう、「あった」のだ。
つまり過去形w

仏間奥の収納庫で片付けの大立ち回りをやった後、もうすぐ半世紀ちかくになろうかという熟成された発掘品を徹底してチェックした。
化粧箱やらビニール袋やらから全部だし、広げてしっかりとチェック。
一番最近のものが、ほぼ15年くらい前。
最古のものだと、おそらく40年くらいになるらしい。
新品未使用品であっても、さすがに20年以上昔になったら、黄ばんでいたり、思わぬところにシミのようなものができていたり……。
新品でかつ未使用品なのに、経年劣化は容赦ないなあと苦笑。
母親には、そのへんがかなりショックだったらしい。

ひっぱりだしたタオルは、全部洗濯機に放り込んだ。
ここ数日、ひたすらタオルを洗濯して、干して、選別する。
母親世代に共通の指標である「使える」じゃなくて、「使いたい」を基準にして、15枚ほど選別する。

それ以外のタオルは、綺麗に洗ってノリを落として、状態をもういちどチェックして、介護施設を経営している従姉妹のところに寄付させていただいた。
バスタオルからフェイスタオル、ハンドタオルまで合わせて、その数215枚……。
そのすべてが、古いけどまったくの未使用品だったのだ。

溜め込んでも、結局我が家の暮らしの中で使われることがなかった。
置いておけば「使える」ものだし、もしかしたら必要になることもあるかもしれない。
でも、その時がきて引っ張り出してみても、経年劣化やらなにやらで、たぶん、仕方がないから使う、しぶしぶ使う感じになるんじゃないだろうか。

それが本当にものを大事にするということなのかしら……。

TVを見て「今治タオル」に心惹かれている母親に
「ああいう良いものを、用途別に色を決めて揃えたら気持ちいいだろうねえ。」
とささやいてみるw
「台所の手ふきは水色とか、トイレ用はうすい緑色とか、洗面所のは真っ白で、お風呂用はクリームとか。」
母上、がぜん大乗り気!!

そうして、駆け引きの末に、昨日、めでたく200枚以上のタオルを引き取っていただいた。

あとは、母上が新しい好きなタオルを選ぶだけである。



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