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マダム・ジョーカー 1   (ジュールコミックス)  [コミック]  名香 智子 (著)

名香 智子さんといえば、華麗、ゴージャスという言葉の似合う作品が多かったように思います。

この作品も、豪華で華麗ですw
大金持ちの未亡人がヒロイン。

本来なら、こういう設定だと、リアリティがなさすぎて、アホくさ~となりそうなものです。
でも、かなりヒネた私がおすすめしようかという作品なのです。

なに不自由のない大金持ちクラスの、持てるが故の不自由さ。
大金持ちと普通の一般庶民との、意識のずれ、常識の違いをベースにして、いろいろな事件の数々が1話読み切りでの連作になっています。

一見、大金持ちの一家の華麗な日常のようですが、実はちょっと違う。
一般庶民の今時を、視点をずらして描いているのではないかなと思います。

最近で笑ったのが、9巻の「枯れ葉の乙女」というお話。
ヒロインの蘭子さんの大学生の息子は、顔良し、頭良し、将来性良し、大金持ちの息子ということで、女子からは超優良物件w
楚々とした乙女な女の子から、手作りクッキー、手作りお弁当持参でのアタックを受けたりします。
超優良物件をGETするべく頑張る女の子と、周りの反応などの、虚と実のアレコレに、天然気味の蘭子さんが絡んでおもしろいことになりますw

少女趣味でお飾り大好きな人に、悪気なく言った言葉

 どんなに美しく飾付けたものでも、それは最初だけで
 それを維持するには、同じものと交換したり
 真剣にお掃除する必要があるんです。
 現状維持というのは、それなりに手間とお金がかかるものらしいですよ。
 
 やりっぱなしの少女趣味は
 ホコリくさい枯れ葉の乙女 になってしまうらしいですよ。


私は少女趣味なインテリアは、お好みではないのですが、身に覚えがあるのでギクッっとなったりw

そして、月光寺家のお手伝いさんの清里さんの痛いお言葉

 一生懸命、努力しているという自覚があるということは
 その人は努力して人並みということですよ。

 一流になる人のやっていることは
 はためからはとっても努力しているように見えるのですが
 本人に聞くと目標があって
 そこに到達するために、やるべきことをやっているだけで
 努力とは思っていない……って

 自分のやっていることが
 努力と感じている間は
 凡人なんだな……って
 思いました。


こんな風に、ほほぅ、と思うような言葉が、あちこちにあります。

一見すると、なにやら説教臭い、上から目線のような内容に思いますよねw
でも、ぜんぜんそういう、押しつけがましさや、決めつけ感はありません。

それぞれの話の随所に、こんなふうに散りばめられた「言葉」が、ある程度の人生経験があって初めて分かるような面白さがあります。

こういうお話、小説で書いたら、かなりアクの強い、いやらしさが出そうです。
漫画だから、さらりと読めるのかもしれない。

名香さんという作家さん、かなり物事への読みが深い人なんじゃないかなと思います。



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