この季節になると、思い出すことがあります。

もう10年以上昔なのですが、当時、まだ存命だった叔母(母親の末妹)が、台所からボヤを出しして、泣きながら電話してきたことがありました。

母方の祖母は、とても厳しい人で、頭の固いところがあり、自分の指示どおりに人が動かないと腹を立てる人でした。
自分で納得するように工夫するタイプの母親と祖母は、あんまり相性がよろしくないのですが、長女でもあったので、仕方なしに一目置いていたような関係でした。
末子でもあった叔母は、若かった頃に勤め先での人間関係が上手くいかなかったのもあり、ずっと母親の実家に残り、祖母と幼い従姉妹(親と死別)の面倒をみていました。

祖母が上に書いたような人なので、事細かに叔母に指示をしていたのですが、そのことについて考える・自分なりの工夫をするというような幅を持たせなかったために、従姉妹が独り立ちして家をでて、祖母が亡くなった後に、一人になった叔母は、自分で様々なことに対処するというスキルがまったく育っていませんでした。

それでも、一人で生きていかなくてはいけなくなったわけですから、仕事を探して働き始めました。
もう50歳にもなろうという頃に、本格的な社会人デビューです。
対人スキルも未発達なままで、フルタイムのお仕事です。
だんだんに家が荒れて、汚家一直線……。
長女である母親にも叱られます。
叔母も疲れ果てて帰宅して、生活のことまで手が回らなかったのだと思います。

時折、足のない叔母のために私が行って、用事を手伝ったり、家事を手伝ったりしていましたが、やはり古い祖母の考え方・やり方をそのままやろうしているので、今になって考えると、叔母のその時の状況にまったく合っていない部分が多く、そのせいで、よけいに生活しづらかったんだろうと思います。

件のボヤ騒動も、鍋をコンロにかけてとろ火で煮込んでいて、そのまま火を消し忘れてしまったのが原因。
常にコンロの上になにかが乗っている状態だったので、余計に気づかなかったのでしょうね……。

昔、都会で一人暮らしをしていたときに、入居に際して、大家さんに厳重に注意されていたことがあります。

コタツは、出かけるときには布団をまくり上げて、コンセントを抜いて出なさい。
そうすれば、電気の消し忘れが防げるから。

コンロは、調理が終わったら、きちんと鍋やフライパンを下ろしなさい。
そうすれば、消し忘れが防げるから。

ドライヤーやストーブなども、かならずコンセントから抜きなさい。
スイッチだけで消したつもりになってはいけない。


そのときは、うるさい大家さんだなあ と辟易したものですが、叔母のボヤ騒動のときに、とても大事な教えだったんだなと身にしみました。
大家さん、ありがとう!!

特に、コンロについては、家の片付け、掃除と意識するようになって、コンロの上に鍋やフライパンを乗せっぱなしだと、汚れているのも気づかないことがあります。


結局、突き詰めてみると、きちんと片付けるというのが、一番の防火・防災のポイント なんじゃなかろうかと思う今日この頃……。



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